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昨夜途中で力尽きたので続きから~。

では、今日も元気にレッツ!妄想☆



※これより下はAT-X視聴の感想ではありません。


勝手に妄想!EVOLUTION-R 2-2


「…で?なんでアンタが付いて来てるのよ!!」

向かいに座ったそれをビシッと指差して怒鳴る。
ジョコンダ城地下にて…このあたしに失礼な言葉を吐いたナーマをガウリイ諸共吹っ飛ばし、地上にて土下座させたのは数時間前の事。
今は近くの村の飯屋で食事中…なのだが…

『うーんそうねぇ…あ、おじさん。ブランデージョッキで♪』

しかしこっちの話など聴く耳持たないのか、単に空気が読めないだけなのか…
って、ちょっと待て。

「おっちゃん!今のブランデーキャンセル!!」
『ちょっと!』

非難の声を上げるナーマ。だがしかし…

「あんたねぇ!?リビングアーマーの分際で何注文してんのよ!」
『ふっ!気にすることは無いわ!!ナーマちゃんお酒に強いんだから!!』
「いや、そういう問題じゃなくて中身カラッポなんだから飲んでも無駄でしょ!?」
『自分たちだけ美味しいものを食べようたってそーは行かないんだから!!』
「だーかーらー!!」

ぎゃいぎゃいと言い合うあたし達とは裏腹に黙々と食事を続ける4人。
ちょっと…

「あんた達も何とか言いなさいよ!」

ギロっと睨んだ先で顔を見合わせ…

「…何とかって言われても…なぁ?」
「はい…」
「静かに食え。」
「おー。このフライ美味いぞリナ。」

やる気の無さが伝わってくる。
その間にもキャンセルした酒を注文しようとしているそれ。
全力でスリッパを繰り出すと頭が取れて転がった。

『ちょっとぉ!ナーマちゃんの頭になにすんのよ!!』
「うっさい!」
「…まぁまぁリナさん。ナーマさんも…」

困ったですね…という表情のアメリア。
その時だ。飯屋のドアが開き、数人の男と共に老人が1人入ってきた。
あぁ、村長あの人たちです。と耳打ちしている男。
そして真っ直ぐ近づいてくる老人。

「あの…旅の方…」
「ムリ。」
「…まだ何も言っておらんのじゃが…」
「いや、言わなくっても…どうせ仕事の依頼でしょ?悪いけどあたしたちそんな暇無いから。」

そういって海老フライにかじりつく。
しかし、この老人もめげない。
あたしに頼むのは無理と悟ったのか一同の顔を見渡す…が…
顔は良いけどほっぺにご飯粒つけてぼへ~と肉を切り分けているガウリイ…
明らかに人とは違う容姿のゼルガディス…
何の生き物なのかわからないポコタ…
取れて転がった頭を探し回っている…鎧…

「お願いじゃ!助けてくだされっ!!」
「え、えぇ!?」

まぁ、この状況でアメリアに縋るのは間違いではないだろう。
そして…

「あんたらだけが頼りなんじゃ!!」

なんて言われたら…

「ふっ…困った人を捨て置くなんて悪!このアメリアにどーんと任せてください!!」

こうなることは当たり前だった。
はぁ…とため息をつくあたしとゼルガディス。
しかし正義スイッチの入った彼女は止められない。






「…り、リナさぁん…」

どうしましょうコレ?と泣きそうなアメリア。

「どうしましょう…って言われてもねぇ…」
「また、面倒な事に…」

村長に案内されてやってきた広場で見たのは…ぐるぐる巻きにロープを巻かれた…鎧。
そう…見た目だけならただの兜の無い鎧だ。
ただし…

『ぼく、悪い死霊騎士(デュラハン)じゃないよ。だからいじめないでね』

えぇぇっと…どーしようかコレ…?

「と、取りあえず…浄化?」
『えぇ!?ヒドイよ!!ヒドイよ!!そんなのあんまりだよー!』

上がる非難の声。
本気でどうしよう…案外ナーマより性質が悪いかもしれない。
駄々をこねる子供のように更に言い募る。

『ぼくはただ無くした頭を探してただけなのにさ!村の人たちにいきなり縛り上げられて…挙句に浄化なんて!!』

うん、まぁ…正論かもしれない。

「なぁ…コイツ何かしたのか?」

ガウリイの肩に座っていたポコタが村長に聞くと、村長は他の村人と顔を合わせ言いにくそうに口を開いた。

「いや…何もしてはおらんが…突然頭も中身も無い動く鎧が出てきて…自分の事を『デュラハン』なんて言ったら…取りあえず指さされる前になんとかするのが大人の対応だと思わんかの…?」
「…まぁ、そうね。」

しかし捕まえてみればこの調子…

「時間が経つにつれて可愛そうになってきて…でもロープを解いた途端指さされてもかなわんし…」
「正論だな。」
「しかしのぉ…村の愛護団体からの圧力もあってのぉ…」

デュラハンに愛護団体!?
突っ込みたいところは山々あるのだが…

「なぁ…指さされると駄目なのか?」

ぽけっとしていたガウリイは案の定首をかしげ聴いてきた。
それにゼルガディスが答える。

「デュラハンってのはアンテッドの一種だ。コイツみたいに騎士の姿をしている。」
『コイツじゃないよ。ハンスって言うんだよ!』
「通説としては…強烈な恨みを残して死んだ騎士がデュラハンになるとも言うがな…」
「へー。」
「チャリオットに乗ったものや、首を小脇にかかえたものなどいろいろいるが…共通するのはそれらが生者を指さし死を宣告することだ。一種の呪だな。」
「ほうほう。」

まったく解って無さそうな軽い返事。
そこで、デュラハンのハンス君が声を上げた。

『無闇に指さしたりなんかしないよ!ちゃんと”デュラハン地位向上集会”で決めたんだから!』

拗ねたような口調でハンス君。
でも今聞き捨てなら無い単語が…デュラハン地位向上集集会…って何?

「あの…デュラハン地位向上集会って…なんですか?」
『え?あぁ。なんかさぁもうちょっと重い扱いしてほしいって言うかさ…』
「確かに…リビングメイルとかアーマーより認知度低いかもな。」
「キャラ被ってるしね。」
『あんなのと一緒にしないでよ!』

そういってじたばた暴れているハンス君。
おそらくはナーマの事を言っているのだろう。

『失礼しちゃうわ!ナーマちゃんリビングアーマーなんかじゃないわよ!』
「え?違うんですか?」
『違うわよ。ナーマちゃんは…あれ?ナーマちゃん何だったかしら?』

あれれあれ?とガッチョンガッチョン首を傾げるそれ。

「あぁ、もうそんなのほっといて。で?地位向上がどうしたのよ?」
『え。あ、うん。それで色々話し合うんだ。指さし強化習慣作ろうか~とか。』
「なっ!?」
『でもさぁ、そんなことして本格的に討伐とかされるの嫌でしょ?で結局良い案も何も思い浮かばずにいつもどおり酒盛りになって…』

だからマテ。酒盛りって…

『それでぼく…よっぱらっちゃって気が付いたら頭がなくなってたんだ。』
「いや…その前に…酔うの…鎧なのに?」
『ううん。なんて言うのかな…生きてたころの記憶がよみがえってきて酔った気分になるんだ!』

あ、そう…と口々にあたしたち。
あぁ、もうなんか係わりたくないなぁ…

『それで頭を探して村まで来たらさ…村の人が「何者じゃ!?」って怯えてたから…つい嬉しくって”ぼく、デュラハン”って言ったんだ。』

怯えられて嬉しくなってデュラハンだと言ったら掴まって指さされないようにロープでぐるぐる巻き…

「おい、どーすんだよ!?」
「そうねぇ…なんか面倒そうだし…あたしたち壺探さなくちゃいけないしねぇ。」
「そうだな。」
「えぇー!?助けてあげないんですか、リナさん!!」

すっかり正義の味方モードのアメリアは助けたいようだ。

「とは言っても…どこにあるか解らないハンス君の頭を探し続ける時間があたしたちにあると思う?」
「そ、それは…」
「壺の手がかり探さなくちゃいけないのに…見つかったものといえば役に立たないリビングアーマーだけ。」
『失礼しちゃうわ!ぷんぷん!!』

アメリアの説得もう一押し!と思ったときだ。

『壺?壺ってデューンさんがいつも言ってる赤法師様の壺の事かな?』

ハンス君の衝撃的一言。
今確かに…赤法師の壺って言ったわよね?
って事は…

「レゾの壺の事何かしってるの!?」

詰め寄るあたしたち。

『えっと…デューンさんが酔うといつも話してくれるんだ。昔、赤法師レゾ様に出会ったときの話を…確か壺の事も言ってたよ。』
「会わせて!!そのデューンさんに会わせて!!」
『良いけど…』

でもぉーと勿体つけるハンスの言いたいことはわかっている。

「皆でハンス君の頭を見つける!!これでOK?」
「「「「おーー!」」」」

なんかよくわかんないけど、棚ぼた的に壺の手がかりが掴めそうだ。
ハンス君のロープを解き…彼の案内であたしたちは村の外れにある森に向かうことになった。





ごめんなさい…今日もここまでで力尽きた…
EVOLUTION-R 2-3 は明日(汗)
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