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続き書くのすっかりぽんと忘れてました…orz

ってことで妄想ER3話目の続きです。
…どこまで本編と似ているのか…気になります。
似ても似つかないだろうけれどね☆



妄想なので許して下さいませ(爆)



※これより下はAT-X視聴の感想ではありません。


勝手に妄想!EVOLUTION-R 3-2


「…行けども行けども…壺がありそうな感じ…全然無いんだけどっ!?」

前方を歩いていたあたしは、そう言って後ろを振り返る。
皆の後方から付いてきていたナーマは、あたりを見渡し…

『おかしいわねぇ…?』

と棒読み。
コイツ…絶対タダの鉄に戻すっ!
んぎぎぎぎ…と歯を噛み締めるあたし。
崖の更に上を眺めていたゼルガディスが声をかけた。

「絶対に無いとも言えんな…」
「あ、え?」

何よ?と見ればそれが肩をすくめる。

「この辺りの山は竜が住んでるそうだ。」
「…竜って…でもそれ普通の竜でしょー?」
「竜族…ミルガズィアさんのような竜では無いでしょうけど、何か手がかりくらいはあるかもしれませんよ。」

だからナーマさんがムカつくからってこんなところで、竜破斬は止めて下さい。とアメリア。
まぁ、確かに…竜が住んでるような山ならば普通の人はあまり近づかない。
レゾが壺を隠した可能性だってあるんだろうけど…
ちらりとナーマを見れば、あからさまにホッとしたような態度。
やっぱり嘘クサイ。

「良いわ。さくっと調べましょ。」

そう言って山道を歩き始めた時だ。
ぽつりと頬に雨粒が当たる。

「雨か?」

上を見上げたポコタ。
つられて見上げるガウリイ。
その時にはもう音を立てて降り始めていた。

「さっきまであんなに晴れてたのに…」
『山の天気は変わりやすいって言うしねぇー』
「んな事言ってないで、雨宿りできそうな場所を…」

探さないと。と言おうとしたのだが…

「リナっ!」

突然腕を引っ張られ、ガウリイの胸に倒れこむ。
彼のその声にゼルガディスとアメリアもその場を飛びのいた。
ただ1人…ナーマだけは『なに?』と留まったまま。
ぱらぱらと小石が泥水と一緒に落ちてきている。
まさかと思ったときには遅かった。

『ちょっとぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!?』

突然の土砂崩れ。
泥と岩と水に流される…ナーマ。
あっという間に姿が遠ざかる。

「上に水が溜まっていたみたいだな。」

とゼルガディス。

「………アンタの犠牲は忘れないわ…たぶん」
「あぁ。成仏してくれ」

とあたしとポコタ。

「ちょっと皆さん!?今助けますからナーマさん!!」

そう叫ぶと、飛び込んでいくアメリア。
待ちなさい!と止める声も聴かず…

「んがっ!?」

飛び込んだ瞬間…泥水と一緒に流されている木に頭をぶつけている。
アメリアの姿も見えなくなった。

「…おい」
「死んだんじゃないか…流石に」
「いや…アメリアだからな」
「うん…多分平気だと思う…なんせ超合金娘だし。」

ナーマだけならそのまま放置しておくのだが…

「やっぱし、探さないとマズイかな?」

せっかくここまで上ってきたのに、また下りなきゃと愚痴をこぼす。
仕方ないだろうと溜め息を付くゼルガディス。
仕方ねぇな…とポコタも呟きふとこちらを振り返った。

「で?いつまで抱き合ってんだよお前らは?」

へ?と気が付くとガウリイの腕の中。
…そういえばさっき助けてもらったままだった…
いやぁ♪と嬉しそうなそれを押しのけて行くわよ!とあたしは歩き出した。
雨は降って服は塗れるし、恥ずかしいし、馬鹿と正義オタクはどこか行っちゃうし…

「あぁ、もう最悪!見つけたら絶対溶かす!あのヤカン!!」







「…う、ん…?」

ここは…?とアメリアは目を開けた。
青い空が見える。

「そうだ、ナーマさんっ!?」

がばっと起き上がり辺りを見渡すが…姿は無い。
流された木とか岩とかがごろごろと転がっている。
その中に見知った頭が転がっていた。

「ナーマさんっ!!」

慌てて駆け寄ると、泥に埋まった彼女がそこにいた。
何とか掘り出す。

『ん…』
「気が付きましたか!?」
『あら…ここはドコ?ナーマちゃんはだぁれ?』

いや、ナーマって自分で名前言ってるじゃないですか…とアメリアは突っ込む。
コレがリナさんならスリッパでどついているだろうなぁ…と思いながら。
そういえばリナさんたちは何処だろう…辺りを見渡すが姿は見えなかった。
彼女達の事だから無事に決まっているだろうけど。

「…リナさん怒ってるだろうな…」

『どこ行ったのよ!』と怒りつつ自分たちを探すそれを思い浮かべ…ぶるりと震える。

「こ、怖すぎる…」
『あら、大丈夫よー』
「ナーマさん?」
『小さい人より早くお宝見つければ!!』

お宝って…壺のことですか?と聴けば、高笑いをあげつつそうよ!とナーマ。

「でも、何処にあるんです…その壺って。」
『知らないわ!!』

知らないってどういう事ですか!
と問い詰めるアメリアに胸を張りつつ、ナーマちゃんが覚えてるわけないじゃない!とそれ。

「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ…それがリナさんにばれたら…」

頭を抱えるアメリアだが、こうしてばかりはいられない。
すくっと立ち上がると、高笑いを続けていたナーマの腕を引っ張り歩き始める。

『あら?どこ行くの?』
「兎に角、リナさんの気が紛れるものを探しましょう!!こうなったら盗賊団でも見つけて…手っ取り早く…」

正義は何処へ行ったのか…今は生き残るのに必死だ。







「アメリアーーーーーとついでにナーマ!!」

おーい!と声を上げるが返事は無く、上を飛んで探していたポコタも戻ってくる。
何処にもいねーぞと。

「随分遠くまで流されたみたいだな…あいつら」
「どこかに埋まってるのかもねー」

まったく手がかかるわね!
こっちは半乾きの服が気持ち悪いっていうのにっ!





「それにしても…どうしましょう…この辺り盗賊団が見当たりませんっ!!」
『そうねぇ…』

他人事じゃないんですよ!とナーマの肩を掴んでがっくんがっくん揺さぶる。
その時だ。
急に陰がさした。
また雨?と見上げがた違うっ!

「ドラゴンっ!?」

目の前に現れたのは…殺気だった一匹のドラゴン。

『…なんだか物凄く…怒ってるみたいねぇ?』
「お、お腹が減ったときのリナさんみたいです…」

血走った目。
牙をむき出して唸っている姿…怖すぎる。
しかも…なんかちょっとだけ焦げているような…?






「…にしても、いねぇな。あいつら…」
「そうねぇ…あ、焼けた焼けた
「おぉ!!」
「お前らよくこんな時に…」
「何よ?ゼルは食べないっての?」

おいしそうに焼けた魚のにおい。

「いや、貰おう」

焚き火を囲んで少し遅いランチタイム。
ジューシーに焼けた魚にかぶりついていたときだ。

ぐがるるるるるるるるるるっ!!!

と後ろの方から何かの唸り声。
だがしかし!!

「ちょ、ポコタ!?あんた一番大きいのを!?よくも…」
「へへーんだ!こういうのは早い者勝ちなんだよ!」
「そう、ならばこうよ!!」
「あぁ!?それ一つしかない干し肉!!」
「ふんっ。早い者勝ちなんでしょ。」

無視。

「おいおい、二人ともケンカするなよ」

そう言っているガウリイを見てみれば…

「ちょっと…」
「おい」

何だ?と首を傾げるそれの横には…山済みのお魚さんたちの残骸。

「あんた1人でどんだけ食べてるのよ!?」
「そうだぞ!!」
「だって、リナたちが大きいの取り合ってる間に焦げちまうし。」
「だからってねぇ!?」

ぐがるるるるるるるるるるるっっっ!!!!

唸り声は、焦れたように大きくなった。
だけど…

「五月蝿いわね!今取り込み中なのよ、ファイヤーボール!!」







『うーん、お腹がすいた小さい人にでも襲われたんじゃない?』

殺気だったドラゴンを前にナーマが呟いた。
アメリアはそんな事言ってる場合じゃないですよ!と呪文を唱えようとしたが…

「うわきゃっ!?」

尻尾の一撃が頭上を掠める。
慌ててしゃがんだからなんとか避けれたが…これじゃぁ呪文を唱える隙も無い。
ならば…正義の拳で…と思ったのだが…すごく硬そうなうろこだ。
その竜がふたたび尻尾をぶんと振り回してきた。
避けるアメリア。突っ立ったままのナーマ。

「ナーマさんっ!?」

そのままじゃ!と思ったのだが吹き飛ばされたナーマは平気そうだった。

「大丈夫ですか!?」
『当然!だってナーマちゃん鎧だから!』

見れば傷ひとつついていない。
普通の鎧ならばあの一撃でぺちゃんこになるところだが…

「こ、これは…!!」
『なに?』

ここはあの方法しかない!とアメリアは立ち上がった。

「ナーマさん!!」
『何かしら?』

殺気立っているドラゴンを前に、不適に微笑む彼女。

「ここは超合体で正義の鉄槌をくだすのです!!」

――― 超合体でっ!! ―――

『がったい?』

キョトンとするナーマ。
はい!と元気に頷くアメリア。
見つめあう二人…そして…

『解ったわ!そういうことなら、いざ!!』
「超合体!!」

ぱかりと空いた鎧に飛び込むアメリア。
そして…

「ナーマさんは攻撃の防御を!」
『任せて!!』

ドラゴンと対峙する…二人。
といってもアメリアはナーマの中だ。
今度は尻尾ではなく拳を繰り出してくる…が、がっちりと受け止めるナーマ。
その間にもアメリアが呪文を唱えていた。

『おーほっほっほっほっほ!!その程度の攻撃!このナーマちゃんにきくと思って!?』

お得意の高笑い。
しかし…それがいけなかった。
中に響きまくるのだ…

「な、ナーマさん!?高笑いやめてください!!呪文に集中できませんよぉ!」
『あら、失礼。』

とドラゴンの拳を受け止めながら彼女。
しかし…ふとドラゴンを見たアメリアは固まった。
大口を空けたドラゴンが火を噴こうとしていた。

「な、ナーマさん離れて下さい!!」
『あ、あ…そんなこと言っても…手が…』

いつの間にかがっちり組んでいるのではなく、ドラゴンに握られている手。
どんどん大きくなる炎の玉。
もうダメだ…と思ったときだ。

「いきなり竜派斬!!!!!」

声と共に目の前のドラゴンに魔力の玉がぶつかる。
荒れ狂う力。
見上げた先に見知った姿があった。

「リナさ…って、うきょあぁぁぁぁぁっ!!!!!」

力加減してくださいよ!!!
と叫んだが今更遅い。
膨れ上がった力は容赦なく…






「あー…やりすぎちゃったかな?」

見下ろし呟くあたし。
とことん酷いやつだな…とポコタ。
大丈夫なんじゃないか?あの二人だし。とガウリイ。
そして…

「見ろ!」

ゼルガディスが指さすところ。
巨大なクレーターの端っこに埋まっている鎧の足。
掘り出してみればやっぱり無傷の鎧。
直撃ではなかったとはいえ…やっぱり…溶けそうに無いわねこいつ。
それで、アメリアは~?とキョロキョロしてたときだ。

「酷いじゃないですかリナさんっ!!」

と彼女の声。
へ?と見れば、ナーマの中から声がする。

「…アメリア?あんた何やってんのそんなトコで?」

そういっていると、パカッと鎧が開き出てくるアメリア。
パンパンと服の皺を伸ばしながら、超合体です!と答える。

「超合体…ねぇ…」
「はい!」

しかしまぁ…

「どこに行くのかしら…ナーマ?」

こっそり逃げ出そうとしていたそれを呼び止める。

『あ、あら???ここはドコ?ナーマちゃんはだぁれ?』

ビクッと震えたあとがちょがちょ首を鳴らすナーマにあたしは微笑み…

「自分の名前言いながら何が『ナーマちゃんはだぁれ?』よ!!」

壺なんてどこにも無いじゃない!!
とスリッパで突っ込みを入れた。





次回!!
QUALITY TIME? 愛ある生活?

AT-X見れないから来週も妄想しちゃうぞっ!
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