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ボタンの押し間違えで消えた話を書きなおしたら…全然違うものが出来ました(爆)
まぁ、そんなもんなんですよね…orz

詳しい感想を書いてらっやる方のブログ記事だったりはスルーしつつで過ごしているのですが…
やはり見えてしまうカオスの文字(笑)

どんだけ混沌としてたんだろう(汗)



それはそうと、定期的に脳内にアニメソングが流れて離れません。

今日は一日中…機動戦艦ナデシコのOPが…アニメの記憶はあまり無いのですが(笑)
その前は爆裂ハンターのOPが…
しかも歌詞なんて小さいころ見たうろ覚えなので絶対間違ってる(爆)

スレイヤーズが一日中脳内を占めるときは曲ではなく小説妄想が多い(笑)



さて、妄想の産物は続きからどうぞ。



※これより下はAT-X視聴の感想ではありません。


勝手に妄想!EVOLUTION-R 4-1


結局、ナーマの記憶なんて嘘っぱちで骨折り損のくたびれもうけだった壺探し。
やっぱりリビングアーマーなだけに脳みそつまってないモンね。
でも、他にめぼしい手がかりも何もない状況では…こんな馬鹿の記憶に頼るしかなくて…
あぁ…なんか情けないなぁ…



QUALITY TIME? 愛ある生活?



「あ~~~~~っ!もうダメ、お腹すいて歩けないー」

べったり座り込むあたし。
同じく頭に乗っかっていたポコタもずり落ちる。

「あぁ、腹減ったなぁ…」

ぐーぐーと鳴るお腹。
前を歩いていたみんなが振り返る。

「リナさん、ポコタさん…もうすぐ町ですから。ほら立ってくださいよー」
「そんな事言ったって…」

はぁ…と大きな溜め息をついたときだ。

『だらしないわねぇ。』

とナーマの声。
その言葉に湧き上がってくるのは怒りだ。
ポコタも同じだったらしく、あたしたちは殺気立った目でナーマを睨んだ。

『な、なぁに…ど、どうしたの?』

一歩後ずさるそれ。
ゆらりと立ち上がったあたしはナーマに詰め寄る。

「誰の所為で…」
『え?』
「だ・れ・の・せ・い・で・こんなに疲れてると思ってるのよ!?」

というのも…このナーマの記憶ってのがとことんいい加減なのだ。
壺はあの山にある!といったかと思えば、やっぱり間違ってた壺は湖の底よ!
とか…この洞窟の奥よ!だとか…兎に角振り回されっぱなしだったのだ。

『あーら、なんでもかんでも人の所為にしちゃダメなのよ。』

立てた人差し指をぴこぴこふりながらそれ。

「あんたの所為以外ないでしょーが!!」
「そーだぞ!!」
『そんなこと言ったって…』

ナーマちゃん覚えてないんだモン☆と言うそれにもう怒る元気も沸いてこない。
再びへろへろと座り込んだあたしの腕をガウリイが掴んだ。

「大丈夫か?」
「う…だめ、お腹減った。」

もうすぐ町だからと引っ張られ仕方なく立つ。

「ほら、手引いてやるからガンバレー」
「うぅー」
「さぁ!リナさんもうひと頑張りです!」

ガウリイに手を引かれ。アメリアに背を押され夕暮れの街道を歩き出す。
ポコタはといえば、ちゃっかり人の頭の上。
腹減ったーと呟いているものの…結構楽してるわよね…コイツ。
そんな事を思いつつ、ようやく町の入り口が見えてきたときだった。

「ガウリイ様!」

突然かかる声。
はへ?と全員止まり声のしたほうに顔を向ける。

「…やっとお会いできた…」

大きな目に涙を浮かべ立っていたのは…一人の…いや、一匹の魚人。
…どっかで見たことあったような…?

「えーっと…誰だっけ?」

キョトンと首を傾げるそれ。
ガウリイが覚えてないのはいつもの事だが…まぁ魚人の見分けなんてあんましつかないけど。
うーんと考えていたあたしはやっと思い出した。

「あぁ!思い出したわ!!ミスマーメイド!!」

ぽんと手を打つあたしの声に、ガウリイも思い出したのか声を上げた。

「おぉ!キロ銀貨5枚!!」
「いやー、結構良い値段で売れたのよね!」
「確かに良い値段だったよなー。店の人ちょっと困ってたっぽいけどな。」

あははははは。と笑うその向こうでアメリアたちがひそひそと話していた。

「リナさんったら、売ったらしいですよ…」
「魚人をレストランに売るか…普通」
「ヒドイ奴だな…」
『本当にヒドイ話だわ…』
「あ、ポコタさんもナーマさんも気をつけてくださいよ!」
「あ、え?」
『何が?』
「珍しいから見世物小屋に売り飛ばされないように…」

ひそひそこそこそ。

「ちょっとそこ!!五月蝿いわよ!!」

取りあえずそっちにツッコミ入れつつ、再びミスマーメイドに視線を移す。
彼女はウルウルとガウリイを見上げたままだ。
見つめられているガウリイも困ったようにあたしに視線をよこす。

「で?あたしたちに何か用なの?」

取りあえずお腹が減っているので、たいした用が無いなら早くご飯を食べに行きたい。
そう思いつつ聴くと、ミスマーメイドがちらりとあたしを見た。
が…それはすぐまたガウリイに向かう。

ムカ…

なんかちょっと今の感じ…わかんないけど腹が立つ。

「わたし…ガウリイ様を探していたの。」
「…俺を?」
「えぇ…」

見詰め合う二人。
ほんの少しイライラした口調で、何でガウリイを探してたの?と聴く。
すると彼女はあたしたちに近づき、ガウリイの手を握る。
あたしと繋いだままだった手もさり気無く解かせるとぎゅっと握り…また見つめる。

「えぇーっと…り、リナ…?」

どうしたらいいんだ…と助けを求めてくるガウリイ。
って、なんか展開がわかんないんだけど…
よく解らないがさっきから胃の辺りがムカムカするのだ…

「なんだか怪しい雲行きですね…」
「そんなことどうでも良いから…早く飯にしようぜ…」
『あーら、ここからが面白くなるところなんじゃない。』
「ナーマさん?」
『”愛憎のトライアングル”って感じね!!』
「っそれは!」
「はぁ?何言ってんだ?」
「知らないんですかポコタさん!”愛憎のトライアングル”…それは一人の男性を巡って繰り広げられる女同士の骨肉の争いを描いた純愛小説なんですよっ!?」

ぐぐっと力の入るアメリア。

「…それのドコが純愛小説なんだ…」

ゼルガディスの突っ込みはもっともだ。
だけど、今はそんな訳のわからない小説はどうだっていい。
この場をどうしようかと思っていたときだ。
夕焼けに染まる町の方から何かが駆けて来る。
それもたくさん。
逆光で影のように見えるそれらは…近づくにつれ魚人であることがわかった。

「なっ…なに!?」

わらわらと走り寄ってきたそれらに向かって両手を広げるクッピー。

「みんな、迎えに来てくれたのね。」
「かあさま!」
「かあさま帰ろ!」

かあさま!かあさま!かあさま!…と大合唱するのは…10匹近い魚人の子供。
えーっと…クッピーの子供?
と首をかしげていると彼女がガウリイを見上げ、次に子供達を見渡し…衝撃的言葉を口にした。

「みんな、この人がお父様よ!」

びしっと彼女が指さしたのはほかでも無い…ガウリイだった。

「「「「「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」

当然声を上げるあたしたち。
ガウリイの子供っ!?この魚人がっ!?

『あら、ガウリイさんて子沢山だったのねぇ。』

とナーマだけがうんうんと頷いている。
あたしはべしっとスリッパで頭を弾き飛ばしつつ、どういうこと!?とガウリイを睨む。

「…いや…どういう事って言われてもだな…」

俺にもさっぱり?と困惑気味のそれ。
って…よく考えたらありえないじゃない…魚人との間に子供って。
あたしは昔…その、なんていうか…魚人に迫られた事があるから知っているのだが…
彼らの子作りは完全魚だ。
ガウリイと…なんてありえない…ん?ありえない…わよね?
あれ…逆ならば卵が埋めない以上…ありえないと言い切れるが…この場合はどうなのだろう…

「な、なんかリナさんが悩み始めてますよ!?」
「普通ありえん話だろう…」
「何考え込んでるんだ…リナの奴」

うーんとあれこれ考えているあたしに少し怒ったようなガウリイの声。

「お前…信じてないのかよ…俺の事」

ぢーっと、見られる。
あははははははは…とカラ笑いを漏らすあたし。
そうよね、ガウリイがそんなことするわけ無いわと思い直したときだ。

「おとーさま?」
「おとーさま…?」
「おとーさま!!」

おとーさま、おとーさま、おとーさま!!と魚人の子供達の大合唱が始まった。

「な、なになに、何なの!?」
「お、おい…」

それはぐるぐるとガウリイの回りをまわりはじめる。
何が起こったのかと見ていると全員でガウリイをひょいと持ち上げ…

「へ?…って…うぁぁぁぁ!!リナーーーー!!!!!

物凄い勢いで…連れ去ってしまった。
しかも、クッピーの姿も既に無い。

「な、何が起こったの…?」

呆然とあたしは彼が連れ去られた町の入り口を眺めていた。
水平線に日が沈んだ。

「が、ガウリイさん…連れて行かれちゃいましたけど…」
「そ、そうね…」
「どうするんだ?」
「…そ、そうね…」

何が何なのかさっぱりわからない。
あたしは呆然としたまま…歩き出した。

「と、取りあえず…ご飯食べてから…考えましょ。」




続く。
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