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どう妄想して良いかわからず放置してました(笑)
5話目の妄想も書かないとね。

ナーマさんの出番についても教えてもらったのでさくっと5話目も書きたいです。

でも、その前に…4話終らせなきゃいけないんですが…むは(汗)
やっぱりオチがどこにも見当たりません~orz


お暇な方は続きからどうぞです~



※これより下はAT-X視聴の感想ではありません。


勝手に妄想!EVOLUTION-R 4-3


「ガウリイ!」

と勢い良くドアを開けるつもりだったのだが…あたしは目の前の光景に思わずその手を止めてしまった。
入り口のすぐ傍…開け放たれた窓と、綺麗に咲く花。
そこから見えたのは絵本を開いて魚人の子供達に聞かせているそれの姿。
…聞かせているのが魚人…ってのが引っかかるがそれでもやっぱり子供に向ける笑みは優しくて…

「入らないんですか?」

こそっと聞いてきたアメリアにあたしは小さく首を振った。
やっぱり…ダメだ。
しゅぽんと音を立てて消えていくさっきまでの勢い。
気配に気が付いたのか…それがこっちを見た。

「リナ?」

一歩後ずさるあたし。

「みんなも…」

また一歩。

「ガウリイさん」
「迎えに来てやったぜ、ガウリイ!」
『も~ガウリイさんいないと猛獣使いがいなくって困っちゃうのよね。』
「ほら、リナも何か言いたいことがあったんだろう…」

ゼルがあたしの背を押す。
だけど…

「…リナ?」
「………」

おとーさまおともだち?と中から声がする。
あたしはくるっと背を向けた。

「おい、リナ?」

ゼルの声にあたしはポツリと呟いた。

「やっぱり…いい」
「ここまで来て何言ってるんだ?」
「やっぱりいいって言ってるのよ!!
ガウリイのしたいようにすればいい…あたしには関係ないもの!!」


待て!という静止も聞かずに駆け出し、呪文を唱える。
何か…途中でクッピーにぶつかった気もするけど…そんなの知らない。
兎に角…一人になれる場所に行きたかった。








『最近の小さい人って…浮き沈みが激しいわねぇ…』

手をかざして、リナの飛び去った方向を眺めしみじみ呟くナーマ。
そんなこと言ってる場合ですか!?と焦るアメリアはガウリイの服を掴んだ。

「ガウリイさん!追いかけてくださいよ!!」
「………」
「どうしちゃったんですか!?」
「あ…いや…」

空をぼんやり見ながら曖昧な返事のそれにゼルガディスの声がかかる。

「何があった?お前らしくも無い…まさか本当にここで父親やるつもりなのか?」
「それは…えっと…」

口篭るガウリイ。
イライラしたようにポコタが『アイツ放り出す気か!?』と怒鳴る。
違う!と口にしたガウリイは慌てて後ろを振り返り魚人の子供達を見た。
突然の事にキョトンとしているものが多い。

「…悪い。ここじゃ話せない…」

そう言ったときだ。

「わたしから…説明させていただきます…」

買い物籠を下げたクッピーがいた。









「ガウリイの…馬鹿…」

岩場に座り波に向かって石を投げる。
だけど…馬鹿は自分かと気が付いてあたしは膝を抱えた。
ガウリイに色んなことをぶちまけるのは簡単だ。
だけど…それでどうなるのだろうか?
彼には光の剣が無い…。
ポコタのレプリカはあるけど…それだって持続時間の問題を抱えてる。
ズーマだって諦めたふうには見えなかった。
あたしに向けられる憎悪は並々ならない。
ゼロスだってそうだ…何か絡んでるはずだ…これから先危険は増すのだと思うと…まともな剣を持たない彼は…

「…なんか、あたしらしくないわ…」

後ろ向きな事ばかり想像して苦笑していると岩場を誰かがやってくる足音がした。
…ぺたぺたと…

「どうしたんですか…お嬢さん」

かけられる声。
でも…ふ、振り返りたくない。
磯の香りとは別の生臭さにあたしはひやりと汗を流した。










「おとーさま!!」
「あははは、おとーさま!!」
『おーほっほっほっほっほ!じゃぁ皆、おとーさまに会わせて高笑いの練習よ!』
「はい!おとーさま!!」

庭ではしゃいでいるナーマと魚人の子供達。
その様子を家の中から見ながら…どういうコトですか?とアメリアは振り返った。
なぜなら…子供達はガウリイではなく…今度はナーマを”おとーさま”と呼び始めたからだ。

「実は…あの子達まだ目がよく見えていないんです…」
「へ?」
「なんかな、生まれてしばらくはぼんやりと影が見える程度なんだってさ。」
「本当なら卵の頃からつきっきりで傍にいる両親の事は、匂いで記憶するものなんですが…」

クッピーが皆にと注いでいる紅茶…その陶器ポットにひびが入った。

「く、クッピーさん?」
「あの人は…あの人は…」

アメリアが一歩後ずさる。

「やっぱり女は人間に限る!なんて言いだして…毎日毎日人間の女の尻を追いかけてっ!!」

ダンッ!とテーブルに叩きつけられたポットは粉々だ。
困ったように顔を見合わせる面々。

「事情はわかった…で?それとこれと何の関係があるんだ?」
「…取り乱しまして…それで、えぇっと…そう。子供達はまだ目があまり見えてなくて…ですから、匂いで記憶しているのは母親の私だけなんです。」
「えっと…それで?」
「ですから、わたしが指さして『アレが父親だ』と言えば…動くものならなんでも父だと思うんです。」

それでガウリイさんを父親にしたてたんですね?とアメリアに聞かれ、こくりと頷くクッピー。

「ガウリイ様は人間の中ではハンサムな部類だとお聞きしましたので…わたしが人間のしかもハンサムな男性と一緒に住んでいると聞けば…魚人族で一番のハンサムで通ってきた彼なら…嫉妬して戻ってきてくれるんじゃないかと…」

そういうコトか…と脱力したようにゼルガディス。
人間の女をナンパするような旦那じゃ…リナたちに協力してもらうわけにはいかなかったということだった。

「それならそうと…一言俺達に相談すればよかったじゃないか。リナの奴完全に勘違いしてるぞ!」

アメリアの頭の上でポコタが呟く。

「そうですよ!話せばリナさんだってわかってくれましたよ!」
「俺はそういったんだけどな…」
「ごめんなさい…わたしが止めてしまったの。だって…」
「はい?」
「…あのリナ・インバースですよ…事情を話したら首を挟むのは目に見えて…い、イイエ…わたしは何も…」

たぱたぱと手を振るクッピー。
そういわれれば…確かに…とアメリアたちも苦笑した。

「それでも、腑に落ちん」
「何がです?ゼルガディスさん?」
「ガウリイの態度だ。どんな理由があってもやはり変だ。」
「それは…そうですね」

その言葉に、クッピーが再び謝った。

「実は…あと1週間ほどで子供達の目は完全に見えるようになるんです。だからその時まで協力して欲しいとお願いして…」
「黙って協力したら、壺を見せてくれるって約束だったんだ」

「「「壺っ!?」」」

三人の声が響く。

「壺の事何か知ってるんですか!?」
「え、えぇ…ガウリイ様が壺を探してるって言ってらして…もしかしたら海の神殿にある、海神様の壺の事じゃないかと。その昔有名な僧侶が授けてくれたらしくて…」

代々、ミスマーメイドが管理しているのだと言う。

「…壺探してるだろ?だからさ…どうしてもソレ手に入れてやりたくて…」
「ガウリイさん…素晴らしいです!」

うるうるとアメリアが感動して手を握る。
窓の向こうの庭では…一列に並んだ魚人の子供達。
片手を腰…というか腹ヒレ部分におき、もう片手は口元に…見事な高笑いの合唱。
間違った者に一時でも子供を預けたことを後悔する日は取りあえず少し先のことだ。

「でも、リナにはちゃんと謝れよー」
「あぁ。解ってる…あのさ、」
「探しに行ってあげてください…元はと言えばわたしの所為ですもの…」
「ありがとう」

その時だ。
だんっ!と家のドアが開く。
全員が振り返るとそこに、リナが立っていた。
そして…もう一人…

「リナ!」
「リナさん!!」

ぱっと笑みを漏らすガウリイだったが…次の彼女の言葉に全員が声を上げた。

「あたし、この人と一緒になるわ!!」

言ってるリナの頬には大粒の汗。
それもそのはず…リナの言うこの人とは…魚人だったのだ。


「「「「「でぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」」





続く

お、終らない…orz
終わりはしない~♪ぐはっ(吐)
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